T.S
2012年入社/機械・建設事業本部
産機部 産機2チーム
機械の設計はもちろん、装置の設置における現場監督まで行います。
PROJECT STORY 02
T.S
2012年入社/機械・建設事業本部
産機部 産機2チーム
機械の設計はもちろん、装置の設置における現場監督まで行います。
BACKGROUND
ガラスを製造する工程では、急激な温度変化による破損を防ぐため、ガラスをゆっくりと時間をかけて冷却する徐冷炉という窯が必要となります。本プロジェクトは、「従来よりも大きなガラス製品を製造するために、新たな徐冷炉を作りたい」というご相談を、ガラスメーカー様からいただいたことがきっかけです。当社はこれまで数多くの徐冷炉を設計・納入してきた実績があります。その技術力と経験を評価いただいたことで、本件のご依頼につながりました。私は本プロジェクトにおいて、徐冷炉の機械設計を担当。業務は設計にとどまらず、スーパーバイザー(監督者)として組み立て作業にも携わり、責任の大きさを強く感じるプロジェクトでした。
SOLUTION
設計業務では、お客様から提示された条件をもとに、徐冷炉の構造や各部の仕様を一つひとつ検討。実際の製造に至るまでに、製品開発の各工程の節目で設計内容を評価し、問題抽出と対策検討を審査するDR(デザインレビュー)を社内で繰り返し行いました。また、設計においては図面作成にとどまらず、製作や据付のしやすさ、現地での施工性や立ち上げまでを見据えることを常に重視しています。本プロジェクトは海外納入案件であったため、現地での製作・設置体制や運用環境も踏まえながら、より実践的な視点で検討を重ねることに。そうして、設計段階から納入後までを見据えた提案により、スムーズな設備立ち上げを目指しました。
PROCESS
本プロジェクトで特に苦労したのは、現地業者とのコミュニケーションです。通訳の方を介してやり取りを行うなかで、こちらの設計意図が十分に伝わっていないと感じる場面も少なくありませんでした。また、現場を最もよく理解しているのは現地の現場監督であり、施工段階ではさまざまな改善提案や意見が上がってきます。それら一つひとつに対し、設計意図との整合性を確認しながら適切に応えていくことは、簡単なことではありません。そのため、現場の知見を踏まえつつ最適解を導くため、丁寧な対話と検討を重ねました。プロジェクト開始から約2年半を経て、お客様のご要望に応える徐冷炉を無事に納入できたことは大きな成果だと感じています。長期間にわたって関わる中でお客様との距離も自然と縮まり、この経験をとおして確かな達成感と自身の成長を実感することができました。
設計から海外での設備の設置まで、一貫して並走いただきました。特に大型化に伴う強度の担保や、海外輸送の煩雑なプロセスを熟知されていた点は非常に心強かったです。現場での予期せぬトラブルにも柔軟に対応し、我々と寝食を共にしながら課題を解決した絆は、単なる発注者と受注者の枠を超えたものでした。安定稼働を実現したその確かな手腕と、丁寧なものづくりを高く評価しております。