[エンジニアリング-産業機械-]
PROJECT STORY2
お客様の要望を
満足し得る仕様を追求しながら、
特殊な装置を製作
プロジェクトマネージャー兼機械設計を担当しました。
- 所属部署
- 機械・建設事業本部 産機部 機械設計チーム
- 氏名
- 清水徹
- 入社年
- 2010年4月
- 学歴
- 大学卒 工学部 機械工学科
EPISODE 1
すべてがオーダーメイド
私が担当するプロジェクトは、お客様の要望に応じたオーダーメイドによる機器・装置の設計・製作です。例えば、従来は人手により作業している箇所を機械的手段に置き換えることで、自動化・省力化による生産性向上を達成する装置の設計・製作を行います。時にはお客様の既存設備における機能向上(生産性、対応品種など)を目指した改造設計を行うこともあります。
EPISODE 2
マネージャーとなってチームを発足
期間を8カ月と想定したプロジェクトでは、私がプロジェクトマネージャー兼機械設計担当となり、営業1名、電気設計1名、組立工1名の計4名でチームを組みました。当社の役務範囲は、
①機械設計・電気/制御設計
②機械部品製作・制御盤/BOX類製作
③購入品の手配
④工事工程管理
⑤社内組立・社内試運転検査・客先立会い検査
⑥現地据付工事・現地試運転検査・客先引渡し前立会い検査
でした。
EPISODE 3
購入品の入手が困難で納期がピンチに
プロジェクト進行中に、一部の購入品がなかなか手に入らなかった時期があり、お客様が要求される納期に間に合うかどうか危ぶまれました。
そこでまず、各メーカへ在庫品の確認を行い、在庫品に則した仕様の見直しを行いましたが、構造上取付けが難しいこと、仕様を満足できないことがわかりました。そこで国内製にこだわらず海外製まで範囲を拡げて仕様を満足する購入品の再選定を行いました。結果、海外製で仕様を満足し、かつ工程内におさまる納期で仕入れることができました。
EPISODE 4
工程を逼迫させる未経験領域への対処
このプロジェクトは新規案件で、従来の技術で対応できる箇所もありましたが、随所にわたって未経験の箇所があり、それが設計工程の逼迫や技術トラブルの要因となりそうでした。
そこで、不明点と懸念点を自分なりに整理し、ノウハウのあるメーカと打合せを重ねて仕様決めを進めました。それから自分の中で「仕様上問題なし」と判断できるところまで設計を進めては、適宜、社内の有識者を招集した設計のデザインレビューを開催してトラブルの未然防止を図りました。また、どの範囲がどれだけ遅れているかを見える化した設計工程管理を行い、デッドラインを見極め、必要ならば外注設計へ依頼して工程回復できるよう務めました。
EPISODE 5
プロジェクトを完了させて…
このプロジェクトで私は、基本設計、詳細設計、工事工程管理、組立指導、試運転検査、現地据付指導、現地試運転検査などに貢献できたと思います。
従来は主に機械設計を担当していますが、今回のような多岐にわたる業務の経験は、仕事の幅を広げることにつながります。また機械設計担当者としてだけでなく、各立場でさまざまな設計思想があることが実感できました。このことは大きな収穫であったと思っています。
新規案件、かつ特殊な装置にもかかわらず、工程どおり完遂できたことを評価していただきました。